小児歯科学分野

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小児歯科学分野

> 研究内容

1.臨床的な研究


a.小児の口腔機能の発達

 早崎治明教授、齊藤一誠准教授などが大学院でテーマとされてきて課題です。数多くの業績が発表され、また、多くの学会で表彰されています。今年度は新たな計測機器の導入も決まり、哺乳からハビリテーション、リハビリテーションまで幅広い研究が始まる予定です。

共同研究施設

  • 鹿児島大学・大学院医歯学総合研究科・小児歯科学分野
  • 茨城工業高等専門学校・電気電子システム工学科
  • 大阪大学・大学院歯学研究科・歯科矯正学分野
  • 医療法人社団 カノミ矯正・小児歯科クリニック(兵庫県)
  • 広島大学・大学院医歯薬学総合研究科・小児歯科学研究室

b.歯・歯周組織、歯列・咬合の成長発育に関する研究

 小児の口腔領域の発育の中心である歯およびその周囲組織、歯列・咬合の成長発育について、免疫組織化学的研究、画像解析による研究、模型分析による研究などを行っていいます。これらの発育と口腔機能の関連についても課題の1つです。

c.歯磨きに関する研究

 小児歯科および障がい児・者の臨床において口腔保健の観点は特段の配慮が必要です。歯磨きは国民の多くが毎日行う最も普及している健康維持に関わる行為です。しかし、その一方で、その質については未だ曖昧な点が多いのが現状です。動作解析と効果について特許を取得するなどして、より質の高い歯磨き方法や歯ブラシの開発を目指した研究を行っています。

共同研究施設

  • 株式会社 花王
  • 鹿児島大学・大学院理工学研究科・機械制御工学研究室

d.充填剤を中心としたう蝕抑制効果のある歯科材料に関する研究

 近年の歯科材料の開発は目覚ましく、歯科材料自体にう蝕抑制効果があるものが開発されています。小児や障がいのある方々にとって、これらの有効性を明らかにし、普及することは極め重要であると考えられます。

e.虐待児の口腔およびその習慣に関する研究

 近年、虐待は大きな社会問題となってきました。当分野では新潟県および新潟市の指導相談所と連携し、これらの小児の口腔内の環境やその習慣、そして治療について取り組んでいます。

2.基礎的な研究

a.乳歯由来のiPS細胞を用いた再生医療研究

 ノーベル賞を受賞された山中先生のiPS細胞を歯科に応用すべく、乳歯からiPS細胞を樹立しました。この乳歯由来iSP細胞を用い、いくつかの研究施設と共同で再生医療研究を進めています。

共同研究施設

  • 鹿児島大学・医用ミニブタ先端医療開発研究センター・遺伝子発現制御学分野
  • 岡山大学・大学院医歯薬学総合研究科・消化器外科学分野
  • 鹿児島大学・大学院医歯学総合研究科・小児歯科学分野
  • 福岡歯科大学・成育小児歯科学分野
  • 東北大学・大学院医歯学研究科・小児発達歯学分野 
  • 岩手医科大学・解剖学講座・発生生物・再生医学分野
  • 新潟大学・大学院医歯学総合研究科・硬組織形態学分野
  • 久留米工業高等専門学校・生物応用化学科

b.歯の形成障害に関与する遺伝子研究 

 歯の数や形・質には多くの遺伝子が関与していることがわかってきています。生まれつき形成障害のある歯の原因となっている遺伝子を調べたり、それによって起こる異常のメカニズムを明らかにすることにより、今後の治療へとつなげていきたいと考えています。

共同研究施設

  • 新潟大学・大学院医歯学総合研究科・硬組織形態学分野

c.口腔内感染症に関する細菌学的研究 

 新規アイディアと新規技術を用いて、う蝕原性細菌に対する抗菌剤の開発に着手しはじめました。さらに、肺炎や咽頭炎などの全身感染症に繋がる口腔の細菌群についても、遺伝子レベルでの解析と制御方法を検索しています。

共同研究施設

  • 新潟大学・大学院医歯学総合研究科・微生物感染症学分野
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